自信確率

製品開発計画や営業活動計画を作成し、実行に移していくと計画にあげていた取り組みではゴールが実現しないということが判明したり、計画段階では想定していなかったことをやる必要が出てきたりすることはよくあります。あまりに大雑把な計画にしてしまったり、とりあえず上司に提出する必要があるからということで形ばかりの計画を作成してしまうと計画作成の意味が無くなってしまいます。

 

画に描いた餅とならないように計画を作成する際に重要な視点が「自信確率」というものです。計画段階であげた各実施事項についてそれを狙い通りにやり切る(QCDゴール達成を含めて)自信が計画段階でどの程度あるのかを数値化したものがこの自信確率です。たとえば、単に作業さえすればやり切れるということであれば、自信確率は100%と記載することになります。上司の立場からすれば、自信確率100%と申告している項目については放っておいても問題ないという捉え方ができます。一方、80%、70%と申告している場合は、100%と言い切れない何か不安な点、懸念することがあるという意味となりますので、上司はその不安点が何なのかを事前に確認し、対策が必要であれば検討しておくことになります。

 

このように提出のための形式的なものになりがちな計画をマネジメントしていくために意味のあるものにするのが自信確率という概念になります。「これの自信確率は何%?」と相互に確認し合い、先手先手で対策をうっていくマネジメントができるようになると後手後手の動きや、やり直し、ヌケモレを減らしていくことにつながります。

 

□主観確率で気づきを与える